ホームページの問合せフォームを Google フォームを利用して実装する

Linkode のホームページを脱・WordPress する際に、もともと WordPressプラグインを利用していた「問い合わせフォーム」を独自実装する必要が出てきました。

独自実装するにあたっての条件として、

  • スパムメール対策として問合せ内容送信先のメールアドレスは公開しない
    • Web ページのソース内にもメールアドレスは書かない
  • GitLab ページを利用するため、サーバーサイドの処理は無しにする

の 2 点があったため、Google フォームを利用して問合せフォームのページを作成することとしました。

Google フォーム - アンケートを作成、分析できる無料サービス f:id:linkode-okazaki:20191119174546p:plain

Google フォームは、アンケートや申し込みフォームを手軽に作成することができる Google のサービスです。自由記述欄や選択式回答など、HTML の form タグで使える入力形式に対応した回答方法が用意されています。集計結果をスプレッドシートに連携して残す等、他の Google のサービスと連携することが可能です。

とても便利な Google フォームですが、会社のホームページの問い合わせフォームとして利用するには、デザインの面で難があります。独自の背景色や背景画像を利用できるとはいえ、会社の Web サイトの他のページとはどうしても見た目が大きく異なってしまいます。

調べてみると、Google フォームをオリジナルデザインで使用する方法がありましたので、これを利用しました。

1. ページにForm を作る

まずは、HTML の form タグで問い合わせフォームのページを作成します。 f:id:linkode-okazaki:20191119174613p:plain

2. 1. の内容に合わせて、Google フォームを作成する

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ここでの注意は、選択式の回答内容は、1. で作成したフォームの value と合わして置かなければならない点です。選択肢の内容が1文字でも異なってしまうと、フォーム側では回答なしのものとして送られてきてしまいます。

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フォームの作成が終わったら、右上「送信」ボタンより、フォームのリンク先を取得します。

3. 取得したリンク先に移動し、開発モードでソースを確認する

作成したフォームに移動し、以下の項目の確認を行います。

  1. 「form action=…」を見つける f:id:linkode-okazaki:20191119174620p:plain

    • 「/formResponce」で終わる URL をメモしておきます
  2. 各 input の name を見つける

    • 開発者モードで各要素を選択しながら見つけていきます。
    • どの要素も「entry.…」の形式の name となっています。
      • 記述式(1行)の場合: f:id:linkode-okazaki:20191119174607p:plain
      • 記述式(段落)の場合: f:id:linkode-okazaki:20191119174553p:plain
      • ラジオボタンの場合:
        • 選択肢一つを選択した状態で現れる input… の name を確認
        • 選択肢によって name が変わるわけではないので、一つだけ取ってくればOK f:id:linkode-okazaki:20191119175200p:plain
      • チェックボックスの場合:
        • 各選択肢のところに現れる input… の name を確認
        • 選択肢によって name が変わるわけではないので、一つだけ取ってくればOK f:id:linkode-okazaki:20191119174531p:plain

4. action の URL と input の name を自分の html に設定する

1.で作成したフォームに 3.で確認した内容を入れます。下記のようになります。

  <html>
    <form action="https://docs.google.com/forms/d/e/XXXXXX/formResponse" method="post">
        <div>
            <label for="inline">記述式の質問(1行)</label>
            <input type="inline" name="entry.XXXXXX">
        </div>
        <div>
            <label for="context">記述式の質問(段落)</label>
            <textarea id="context" name="entry.XXXXXX"></textarea>
        </div>
        <div>
            <label for="radio">ラジオボタン選択式</label>
            <input type="radio" name="entry.XXXXXX" value="犬"><input type="radio" name="entry.XXXXXX" value="猫"><input type="radio" name="entry.XXXXXX" value="ウーパールーパー">ウーパールーパー
            <input type="radio" name="entry.XXXXXX" value="その他">その他
        </div>
        <div>
            <label for="checkbox">チェックボックス式</label>
            <input type="checkbox" name="entry.XXXXXX" value="大阪">大阪
            <input type="checkbox" name="entry.XXXXXX" value="兵庫">兵庫
            <input type="checkbox" name="entry.XXXXXX" value="京都">京都
            <input type="checkbox" name="entry.XXXXXX" value="奈良">奈良
            <input type="checkbox" name="entry.XXXXXX" value="和歌山">和歌山
            <input type="checkbox" name="entry.XXXXXX" value="滋賀">滋賀
        </div>
        <div>
            <input type="submit" value="送信する">
        </div>
    </form>
  </html>

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この状態で、フォームに内容を入力し、送信を行うと、Google フォームに無事送信されます。見た目については、CSS で独自実装すれば OK です。

5. 送信後の動作を制御する

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しかし、このままでは、送信完了ボタンを送信後、Google フォームの完了画面に遷移してしまいます。これでは見た目的によろしくないので、フォーム送信時の動作を設定します。

今回は、以下のように、 - form の target を hidden な iframe にする - 画面遷移の代わりに、フォームの内容を空白にし、メッセージを表示する とすることによって、Google の完了画面に遷移しないようにしました。完成したフォームのコードは以下のとおりです。

See the Pen 問合せフォーム例 by OKAZAKI Shogo (@linkode-okazaki) on CodePen.

6. 送信された内容をメールで通知する

最後に、問合せフォームに問合せがあった場合に、メールで通知してくれるように設定します。

フォーム右上「…」の「スクリプトエディタ」からフォーム送信時に実行するスクリプトを定義します。 f:id:linkode-okazaki:20191119174610p:plain

  function submitForm(e){
    var items = e.response.getItemResponses();
    var message = '';

    /* 回答内容取得 */
    for (var i = 0; i < items.length; i++) {
      var item = items[i];
      var question = item.getItem().getTitle();
      var answer = item.getResponse();
    }

    /* メール送信設定 */
    var to = '送信先メールアドレス';
    var title = '問い合わせフォームにお問い合わせがありました';
    var content = '下記の内容で、お問い合わせを受信しました。 \n\n'
      + message 
      + '\n\n'
      + '※このメールは、Google フォームからの自動送信メールです。';
    var options = {from: '送信元メールアドレス'};
  
    /* メール送信処理 */
    GmailApp.sendEmail(to, title, content, options);
  }

※送信元メールアドレスを自分の Google アカウントに紐づくアドレス以外に設定する場合、 Gmail から別アドレスの設定が必要です。

処理が定義できたら、メニューの「編集」から「現在のプロジェクトのトリガー」を選択し、実行のタイミングを「フォーム送信時」に設定します。

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これで、WordPressプラグインを使って実装していた問い合わせフォームを Web サーバと PHP 無しに実装することが出来ます。Web ページやページのソース内にメールアドレスを記載せずとも、訪問者からの問合せを受け付けることが出来ます。

参考資料